カウンセリング

「本当の自分」と「表の自分」①

tatsuです。

今日のテーマは「本当の自分」と「表の自分」についてです。

突然ですが、誰かにやりたくないことを頼まれてときに「No!」と言って断ることはできますか?
「本当の自分」はNoと言いたい。けど「表の自分」はYesと言ってしまう。
こういうことはありませんか?

 

以前、友人と話をしていたときに言われたことがあります。

「本音で話をすると日本では生きていけない。人間関係を作っていくのが難しい。」

本音で話ができないということは、本当の自分でいられないということです。日本には「本音と建前」という言葉があるくらいですから、多くの人は人前で「表の自分」でいることが多いのではないかと思います。

 

本当の自分でいられない、本音が言えないのには理由があります。

理由の1つは家庭環境にあります。家庭内で親と本音で会話をしてこず、親に感情を受け止めてもらえなかったことによって本音が言えなくなってしまったのです。

子どもが本音で会話をしたときに親が怒ったり、話題をすり替えたり(例えば子どもが本音を言ったときに「親に向かってその態度は何だ!」と子どもの訴えよりもその態度について指摘する)、本音を口にした子どもを責めたりすると本音を言うことを諦めてその伝えたかった感情を引っ込めます。次からは良い子を演じたり、怒られないように親の顔色を伺い、本音を隠すようになります。

 

つまり、本音を言うと不利な立場になる。これが本音が言えなくなる原因です。

 

子供と大人とでは力の差がありますから、子供が不利になる場面の方が多いです。

本音を隠し、自分を偽って表の自分で生き続けると次第に自分は何をしたいのかわからなくなってきます。そしていつの間にか人生の主人公が自分ではなく、世間が自分の主人公になってしまいます。少なくとも僕はそうでした。

僕は長い間、世間が求める自分を生きた結果「自分は何のために生きているんだろう」と人生の目的や意味を見出せなくなってしまいました。これは本当に辛いことだと思います。

僕は人間は一人ひとり、目的があって生まれてきたんだと信じています。だから、自分が人生の主人公で良いのです。世間が人生の主人公だと自分の感情を抑圧することになるので、自分の人生に意味を見出せなくなり、それが怒りという形として出たり、自分を傷つける形で出てくるかもしれません。

自分の人生は自分が主人公でいいのです。自分の人生を生きていいのです。

次回は本音を話せないもう一つの理由について書こうと思っています。

 

tatsu