本当に良いカウンセラーとは②

tatsuです。

僕が前回書いた「本当によいカウンセラーとは」の続編です。

カウンセラーの仕事をする上で、クライアントに本音の話をしてもらうためには信頼関係を構築する必要があります。この信頼関係のことを心理学用語で「ラポール」と言います。カウンセラーとクライアントの間にラポールがなければどんなに心理学の知識があったとしても難しいと思います。

良いカウンセラーを見分ける一つの方法として、そのカウンセラーが一番近くにいる人と信頼関係を築けているか、大切にできているかがポイントの1つになると思います。

一番近い人とは、端的に言うとその人のパートナーや子どもです。

奥さんを大事にできていて、子どもとよい関係を構築できている人は良いカウンセラーだと思います。一番近い人を大切にできない状態でどうやってクライアントを大事にするのか・・・。考えてみれば当然のことなのかもしれません。一番近い人に自分の人間性が出るからです。

 

カウンセリングは1対1であることが多いと思うのでカウンセラーの家庭環境まで見えないかもしれません。しかし、何かのきっかけで聞いてみても良いかもしれません。

僕は大学院である教授に「先生はどのようにセルフケアをされていますか?」と聞きましたが、その先生は「運動をすること。そして、奥さんや子どもたちと良い時間を過ごすこと。」と答えていたのを覚えています。カウンセラーとして働く上で家族を大事にすることはとても大切なことだとその先生も仰っていました。

 

自分のパートナーや子どもを愛するためにはどうしたらいいのでしょう。衣食住を与える、金銭的なサポートをするだけではないと思います。

その人のありのままを認め、受容する。その人がその人でいられるようにサポートする。しっかりと話を聞き、理解しようと努力する。愛はその人に何も求めず、その人の主体性を尊重することだと僕は思っています。

しかし、人を愛するためにはまずは自分を愛することができないといけません。

自分を大切にできない状態では人を大切にすることはできないからです。

 

僕は自己犠牲的な人が心理援助職に就きやすいと大学院で学びました。自分を大事にできていない人が心理援助職に就き、頑張りすぎてバーンアウト(燃え尽き症候群)してしまうそうです。

まずは自分を大事にできるかどうかがとても大切なポイントです。セルフケアですね。これは自分の心の状態を察知して、自分のためにカウンセリングを受けることも含まれます。「自分のことをどれだけ知っているか」は「クライアントをどれだけ理解できるか」に繋がると思います。

良いカウンセラーはちゃんとカウンセリングを受け、自分の心と向き合っています。日本ではカウンセリングを受けたことがないカウンセラーがたくさんいると聞きましたが、それはとても危険なことです。カウンセラー自身がカウンセリングを受けていなければ多様性を認めず、自分の価値観でクライアントをコントロールしてしまうかもしれません。

大学院に入った時、オリエンテーションで心理を学ぶ学生がカウンセリングを受ける大切さを教わりました。自分がカウンセリングを受けに行くことで、クライアントがどんな気持ちでカウンセリングに来ているか、初めて来た人の気持ちや緊張感は実際に自分が受けに行かないとわからないですし、カウンセリングで自分の心が癒される体験をしていると、人にカウンセリングをするときにその人の変化に気付いたり、もっと共感することができると思います。アメリカの大学院ではカウンセリングを決められた時間数受けに行くことが修了の条件に含まれていますが、これは絶対に必要と僕は思います。

 

カウンセラーって学べば学ぶほど難しい仕事だと感じます。医者は目に見える症状を薬や手術で治します。しかし、カウンセラーは目に見えない心(感情)を扱うので、結果は見えづらいですし、回復の過程には時間がかかります。自分の心の状態にも敏感でなければなりません。人の話を聞く、共感し、受容する・・・言葉では簡単に聞こえるかもしれませんが、決して簡単なことではありません。

僕はまずは自分を大切にするところから意識していきたいと思います。そのためにカウンセリングを受けたり、自分がやりたいと思ったことを積極的にやってみようと思っています。

 

tatsu

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