コミュニティ

人間にとって必要なコミュニティの本質

こんにちは。tomoです。

全国的に暑い日々が続いていますね。
この暑い中でしたが3日間,私たちにとって非常に大切な人たちとキャンプ場に行ってきました。
とても充実した時となり本当に最高の3日間でした!!
tatsuと私にとっては,永遠に私たちの心に刻まれるであろう人生のターニングポイントとなるような記念すべき機会となりました。

私たちは人生において,また人間関係で大事なものは「コミュニティ」だと信じています。
人生における喜びは人間関係,コミュニティの中で感じられると思っているからです。
私たち自身の夫婦のコミュニティはとても祝福されており,安心と信頼で結ばれていますが,
家族を超えたより大きなコミュニティについて,私たちは学生時代からさまざまな形のコミュニティに参加しながら理想を追求してきました。
そして今回探し求めていた理想の形に近づくことがやっとできたという満足感でいっぱいです。
そういった意味で非常に記念すべき機会となったのでした。

実際今回どんなことををやったかと言うと,
自然の中で遊んだり,BBQをしたりご飯を作ったりしながら楽しむと同時に,
参加した全員が真剣に自分に向き合い,自分の悩みを話し,時には涙を流して,「自分の本心」を話しました。
・幸せとは?
・本物の自分とは?
・生きる目的とは?
・自分の●●の弱さに対してどうしたらいいか?

このような話題について真剣に話し,またそのお互いを励まし,違いを認め,互いに学び合うことをしました。
気が付いたら毎晩3時過ぎまで語りあっていました。
また世の中で起こっているさまざまなことについて,その背景や本質などについて議論し意見を交わしました。
お互いに1人ずつ良いところを全員からフィードバックし,ポジティブな言葉のシャワーをプレゼントしました。

一人一人が新たな自分自身を発見したり,人生において大切なことを学び合い,友情をはぐくむことができ,
キラキラと目が輝いていくのがとても印象的でした。

 

私たちがコミュニティを形成する上で設定したのは,以下のルールのみです。

  1. お互いを尊重し,自由意志を大切にする。
    人に合わせるのでなく自分の意志を大切にして行動するようにする。
    日本社会では人の目を気にした言動が求められることが多いため,このコミュニティではそれを恐れる必要はなく自分の思った通り行動しても,言いたいことを言っても安全であることを伝えました。
    そしてそのお互いをそのままで尊重し,相手が選ぶ自由意志を大切にし合うことを伝えました。
  2. 他人の否定はしない。
    何を言っても裁かれない陰口を言われることもない安心できる環境は安心できるコミュニティには不可欠です。
    また否定的な言葉ではなく肯定的な言葉をかけ合い,気持ちを伝え合うことで愛を与え合うことの大切さを伝えました。
  3. 目の前の人間関係に集中するためスマホの使用はなるべく避ける。
    「今,ここ」の関係や会話に集中するため,スマホから離れて生活することを勧めました。
  4. SNSに写真をアップロードしたり,キャンプで聞いたことは大切な個人の話なので外部の人に話さない。
    個人的な悩みや話しにくい話を,仲間を信頼して打ち明けてくれた人たちも多く,
    安心できる環境を続けるためには,誰がどんな話をしていたかなど聞いた話は漏らさないことを伝えました。
    また参加した人はすでに長年の学校友達であったため,それ以外の友人たちがSNS上で自分が誘われなかったことを知った時の弊害について考え,SNSに写真を公開したりすることは避けようということを伝えました。

 

さて,今回実際に体験してみて,人間にとって必要なコミュニティとは何かついて考え学ぶことができました。私が感じたそのエッセンスについて紹介したいと思います。

  1. ありのままを受容する,認める
    「自分も他人もありのままで受け入れ,認めること」です。
    実際的にどのようなことかと考えると,日本においては「空気を読む」ということとは反対のことになると私は思います。
    空気に自分を合わせて本当の自分を押し殺すのではなく,また「空気を読め」と相手に強要することをしないことです。
    自分をありのまま受け入れ自分を大切にしてあげること,そして相手も同じように大切にすることです。
    どんなことを言っても,どんな状態でもそのままでいいと認める姿勢を持ち,互いに表現し合うこと,尊敬し合うことです。
    日本人は恥ずかしがり屋が多いですが,思っているだけでは十分ではありません。
    相手に対してポジティブな言葉,理解を示す言葉をかけ,寄り添うことがとても大切です。
    コミュニティの中に安心感が充満するよう,1人1人が心を尽くして相手を愛して表現することが重要です。
    その中で安心感が醸成されていきます。
    そしてその安心感,信頼感はコミュニティ内に伝染していきます。
  2. 自分の心,本音を話す
    何を言っても裁かれないという安心感がないと,人は自分にとってコアとなるような大事な話をすることができません。
    本心を話せるかどうかはそこにかかっていると私は思います。
    多くの人はここまで話してもいいか?と測りながら会話していると思います。
    ①で話した深い安心感がコミュニティを充満していれば,本当の思い,本心を話すことができます。
    今回のキャンプでは実際途中から参加した子がいましたが,参加してすぐにも関わらず自分の非常に辛い体験を涙をもって話してくれました。
    「ここでは話せる,話していいんだ」と察知して話したのだと思います。
    そのように理想のコミュニティでは,1人1人が仮面や建て前を脱いで自分の本心,本音を話すことができることができる場所だと私は深く思います。
    本音を話して初めて,人と交わることができます。また本当に学ぶことができると思います。
    心の扉を開き,心にあるものを外に出した時に深い発見や学びが訪れるのだと思います。
  3. 多様性を認める
    一人一人の違いや個性,感じ方や考え方の違いをありのままで認めることができるコミュニティが理想です。
    感じ方や考え方にはその人なりの背景や経験,価値観など色々なものが重ね合わさって表れています。
    ですので,何が良い,悪いというものはないと私は思います。
    その人の言動の背景となる事柄に理解を示し,まずはその人のそのままの姿を認めること,一人一人の違いを認めること,異なっているお互いから学び合う姿勢で尊重し合うことがとても大事だと思います。
    今回のキャンプでは,「多様性を認められないのはどうしてなのか?」についても議論を重ねました。
    その1つに「不安」があるのではという意見が多く出ました。
    相手が自分と違うことによって,相手が脅威となることがあり得るのです。その裏には,「皆同じでないと不安になる」という意識が隠れていると思います。単一民族の歴史を歩んできた日本においては色濃くある特徴かもしれません。
    そういう状況に私たちはあったとしても,その不安を愛をもって打ち破り,乗り越える必要があります。
    相手を理解したい,相手を尊重したいという愛から,多様性を認める選択をし一歩を歩み始めることが非常に重要です。
  4. 自分の頭で考える
    誰かが答えを言うのではなく,誰かの言葉を話すのでもなく,自分の頭で考えること,探究することが非常に重要だと思います。
    探究して自分で追い求めた結果,見つけた答えは誰のものでもなく生涯自分の宝になります。
    キャンプでは誰かが教えたり上下関係はありません。tatsuと私は他の参加者よりずっと年上ですが,私たちも共に考え議論をします。
    社会におけるさまざまな事柄について,対等に考えをぶつけ合い,議論を交わし,共に考えます。
    それによって,単眼的な視点でなく複眼的な視点から物事を見ることができ,新たな発見があったり,考えが深まったりするなど多くの発見が生まれます。
    私たちは自分の頭で考え,発見し,深め,広げることを推奨します。日本教育では自分の頭で考えることはあまり推奨されてこなかったように思います。いつも答えがあり,それを覚えていれば学生生活は安泰だったかもしれません。
    また社会に出ても自分の頭で考える力をつける場所は多くありません。会話の方向性,終着点はすでに会話する前から決まっています。
    会話の答えがすでに決まっているので,話がなされても,そこからの広がりや創造は何も生まれません。
    安心できる環境において受容し認めあう中で初めて心が動き,頭も動きます。
    心と頭を働かせて,人生における様々な大切な問いについて仲間と考える場所は,人間活動の生産の場所であるのではないかと思います。
    そこから新しいものが生み出されていくと私は信じています。

 

安心でき信頼できるコミュニティがある時,人は強くなれます。また孤独になることはありません。

あなたの回りに心を許せるコミュニティが広がっていきますようにと心から願いつつ…
tatsu&tomoは自分の回りから小さなできることを続けていきたいと思っています。

 

tomo