父親・男性

父の愛

こんにちは。tomoです。

実は私の父が約1か月前に天国に行きました。今日は、私の父のことを話したいと思います。

父は、約12年前に現代の医学では解明できない難病を発症しました。それからの人生はとてもつらいものだったと思います。病名のわからない中でどんどん体は弱くなり、最後の3年ほどは歩けない生活でした。人の助けなしには生きられない生活に、プライドも傷つき、生きる意味を失っていた時期もあったと聞いたことがあります。父は「死」を目の前にして、人生が変わった人の一人でした。

自分の人生を振り返り、自分の心の貧しさ、醜さ、高ぶりによって多くの人を傷つけてきたんじゃないかと大きな反省をしたと後から教えてくれました。人生にとって一番大事なものは何か、家族ではないか。愛することではないか。自分は親に十分愛されなかったけど、それでも妻、子どもたち、家族に愛を残していこう、と決心してくれた父でした。また多くの若い人たち父親になろうとした人でした。

その後、晩年の父は愛そのものでした。父のどこを切っても、父から流れてくる、溢れてくるものは愛でした。父は、本当に私たち家族、また回りを大きな愛で包んでくれました。

「今まで父親としてちゃんと果たせてこれなかったことごめんな」、「お前の幸せを一番願ってるよ」、「tatsuと勉強も将来も2人で頑張れ」 最期までそんな言葉を何度も何度もかけてくれました。

亡くなる3日前、声が出なくなりましたが何か言いたそうでした。動かないはずの手を最後の力を振り絞って動かして、私の頭を撫でてくれました。最期まで「ありがとう」、「愛してる」とつぶやいていました。そして亡くなる数日前は、離れていた家族が1つになるようないくつもの奇跡を見届け、「よかった」と最後の言葉をはっきりと言い、安らかに天国に凱旋していきました。

父はいつも自分のことよりも、人の幸せを、家族が一つになること、愛を与えることを願う、そういう人でした。また目立つことより、弱い人の友達であることを望んだ人でした。

父親として、最高のものを残してくれました。

愛・笑顔・励まし・優しさ・与える心・・・

人としてこれが生きるべき道なのだと父を通して思わされました。

私も父の意志をしっかり受け継ぎ、これからそのように生きていきたいなと思います。

葬儀は、父の描いた油絵やスケッチを会場に飾り、父がしたかった個展のような葬儀になりました。多くの親しい方が来てくださり、父の人生を想い、残したかった思いを一緒に味わう温かい時間となりました。

去年の最後の誕生日に残した言葉が遺言のようでしたので、少し紹介させてください。

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「人間っていうのは、与えられた時っていうのを神様の御心と逆の方向、逆の方向に向かっちゃって、いまだに戦争が絶えなくて、一日何人死んでるってニュースばっかりで、もうお先真っ暗で、「こんなことのために世の中あるんじゃないよね」ってつくづく思うんだけれど、家族でさえほんとに一つになれないんだけど、神様から創られた存在だってことをけして忘れちゃならない。御言葉に「汝の隣人を愛しなさい、汝の敵を愛しなさい」、これが御言葉の本当の姿(真相)かなっと思って。あなたの隣人は 家族かもしれないし、あなたの敵はあなたの会社の同僚かもしれない。そういう時に人間の心が変わってその相手を思いやる優しい心があれば、問題はすべて解決できる。

暗闇の世界に自分を置くのではなくて、そういう心を持った人がどんどん どんどん増えて、池に広がる輪のように世の中が変わるためのインパクトを与える存在になればいいなと。やっぱ本当の姿じゃないとね。本当に神様はその人一人一人の心を大切にされるお方だから、その心がどうであるかということをいつも気にされるお方だと思うのね。もう心の中まですべて見通されてるんで。だから、どんな時でも大切で、悪い結果も、良い結果も、それを超越した方に委ねることができるんだ。悪い結果もそれは神様の一つの目的だと感じれば、後になって「ああ、あの時あのことがなかったら、今の自分がない」って思える日が来る。だからそれがすべてじゃないかなとおもいます。それだけです。

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父は今、痛みも苦しみもない天国で、きっと踊りあがって喜んでいることでしょう。また会える時まで…天国で大きなFamily partyをするのが楽しみです。

 

Thank you for your great love, I love you from the depth of my heart, my dearest dad now in heaven…

tomo