tatsuです。
大学院で7日間の集中講義を受けてきました。朝から夕方までの講義でディスカッション、小テスト、プレゼンテーション、レポートがあってヘトヘトになりましたが、学んだことが多くて恵まれた時間だったと振り返って思います。
授業内容はコミュニティ心理学についてなのですが、内容が濃くて自分の中で消化しきれていません。でも、自分の今の考えを記録に残しておくためにこの記事を書きます。
授業では日本で社会的マイノリティと言われる人たちをどうやってコミュニティで支援するか、専門家の講義を受け、みんなでディスカッションし、調べたこと、感じたことをプレゼンテーションという形で共有しました。
震災の被災者、薬物依存症者、LGBT等のジェンダーや性の問題、DV被害者と虐待、民族や文化的マイノリティ、高齢者・障害者など様々なテーマを取り上げて、考える時間を持ち、自分の中で起こっている感情の変化を見つめる時間でした。
例えば、自分の子供がLGBTだったらどう思いますか?それを受け入れることはできますか?なぜ受け入れられるのか、あるいはどうして受け入れられないのでしょうか?
自分の中でどういう反応をするかきちんと知っておかないと、カウンセリングの場面でLGBTの方が来られたときにその反応が出てしまい、相手を傷つける可能性があります。彼らは私たちと同じ人間。マジョリティでないだけです。
今回、「多様性」というテーマについてたくさん考えました。
本当はLGBTの人が偏見なく安心して暮らせる社会がいい。認知症の人たちとその家族が適切な支援を受けながら、安心して暮らせる社会がいい。薬物依存症者が孤立せずに暮らせる社会がいい。支援が必要な人たちが必要な支援を受けられる社会がいい。専門家だけでなく、その周りにいる人たちがマイノリティを受け入れられる社会がいい。
もっと言うならば、マイノリティなんて言葉がないような社会が理想です。みんな違って当たり前。そんなふうに多様性を受け入れられる社会がいい。
こんなことを考えながら授業を受けていました。
7日間の講義を受けて思ったことがあります。
本当に良いカウンセラーとは、多様性を認め、その人を否定せずに受容し、違っていいんだと、ありのままのその人を認めることができ、クライアントと一緒に問題解決に向けて考えてくれる人です。
心理学の知識はあった方がいいけれど、その知識を使ってクライアントのことを決めつけたり、否定してはいけないと思います。僕は知識は人を励ますために使いたいです。
専門知識の量や数百ある心理療法の知識よりも、多様性を認め、ありのままのその人を受容できるカウンセラーが一番良いと思います。
そして、多様性を受容できるようになるためには自分のことを知る必要があります。様々なマイノリティについて学び、自分の中で起こる心の変化を知る必要があります。聞き上手なだけでカウンセラーになるのは難しいと思います・・・。自分のことを知らなければ、きっとクライアントを傷つけてしまいます。
色々考えさせられました。このような機会が与えられたことに感謝しています。
これで大学院のスクーリングを全て終えました。あとは修士論文のみとなります。大学院での講義が受けられないのは寂しいですが、学びはこれからも違った形で続けていこうと思っています。
tatsu