ボクシングと鬱病

tatsuです。

ボクシングを始めてちょうど1ヶ月経ちました。
今、僕はボクシングジムに週2回、約1時間半のトレーニングをしに行っています。

トレーニングはボクシングの試合と同じタイム(3分やって1分休憩)でやります。

僕は毎回、
ストレッチ→フットワーク→シャドー→サンドバッグ→ミット打ち→
シャドー→ストレッチの順番でトレーニングして帰ります。
終わったころには汗だくです。

各2〜3ラウンドずつやって、だいたい1時間半くらい
ボクシングジムでトレーニングをします。

上手になってくると、相手を前にリングで
マスボクシング(相手に当てない寸止めボクシング)をやって実践力をつけていきます。
マスボクシングはまだ1度しか体験していませんが、かなりいい運動になります。

最近、どうやったら良いパンチが打てるのか、家でもフォームをチェックしているし、
バンデージ(拳を守るために手に巻く包帯)の巻き方も研究しています。
今、一番僕が夢中になっているのがボクシングです。

そもそも僕がボクシングをやり始めた理由は、今まで誰かと戦ったことがないからです。
小さい頃から身体と身体がぶつかる喧嘩をしたことがありませんでした。
それは、喧嘩をして迷惑をかけると捨てられる・・・。
そんな恐怖を持っていたからだと思います。
両親が怖くて喧嘩ができなかったのです。

長い間、親と喧嘩をしたことがなかったし、
自分の意見を主張してぶつかるようなこともしてきませんでした。
そんな僕にとってボクシングのような格闘技は
自分のパーソナリティにとって良いと感じたので始めてみることにしたのです。

文化系の僕にとって格闘技はとっても新鮮。
昔から僕を知っている人は、僕がボクシングをやり始めたと聞いたら
びっくりすることでしょう。

ボクシングをやってみて思ったことがあります。
それは、ボクシングはもしかしたらうつ病などの
心の病に効果があるのではないかということです。
僕自身がうつ病で2年間休職したことから、
なんとなくボクシングはうつ病に効果があるような気がしています。

僕は「自分に自信がない」という問題がうつ病になった大きな原因の1つでした。

正しいフォームでパンチが打てるようになると、
自分は戦える、自分は強い、そんな気持ちになります。
鏡の前でシャドーをしていると、正しいパンチの打ち方を知っているだけで
自分はかっこいいと思えるし、少し戦い方を知っているだけで、
それが自信につながります。

パンチを打つことで、嫌なことを忘れてストレス発散できるし、
ボクシングは全身運動なので、トレーニング後はお腹がすくし、よく眠れます。

うつ病で休職し始めた時はエネルギーがなくて、
ただ部屋のベッドで寝ることしかできませんでした。
天井を見ながら涙を流し、死にたい・・・とずっと思っていました。
こんな状態のときにボクシングなんて、絶対に無理だったと思います。

でも、カウンセリングで少しずつ癒され、動けるようになり、
人と会いたくなったり、どこか出かけたりしたくなったときに
ボクシングを始めるのは良いのではないだろうかと思うことがあります。

文化系の僕にとってボクシングジムに行くことすらハードルが高いと
思っていましたが、行ってしまうと自分との戦いです。
個人競技なので自分の好きなようにトレーニングができます。
好きな時間に行って、好きな時間に帰ってこれます。
空いた時間の10分だけミット打って帰ることもできますよ。

人には向き不向きがあるのでなんとも言えませんが、
少なくとも今まで人が怖くて戦ってこれなかった僕にとって
ボクシングを始めたのは良いことなんだと思います。

tatsu