カウンセリング

マズローの欲求段階ー自己実現ー

こんにちは!tomoです。かなりのお久しぶりです。

いやぁ、とてつもなくチャレンジングな日々を送っております。

大学院も、10月から始まった新しい仕事も、どちらも非常に楽しい!んですが、どちらも予想をはるかに超える密度とボリュームで、頭からプシューっと出ております。

ただ本当にいい教授陣に恵まれて、初めから容赦ない課題の嵐で鍛えてもらって、勉強に純粋に没頭できるのは幸せなことだなと思います。

tatsuと毎日いろんなことを語り、ヒーヒー言いつつも、一緒に学べる喜びを感じています。

 

 

マズローという人が発表した「欲求段階説」というものがあります。

人間の欲求は基本的に5段階あって、段階を追って満たされ、下位の欲求が満たされると次の段階の欲求が表れてくるという考えです。

①生理的欲求(食欲、睡眠欲など、生きるための基本的、本能的な欲求)

②安全欲求(健康、経済的安定、危険のない生活など、最低限の衣食住を維持したい欲求)

③社会的欲求(社会に属したいという欲求)

④尊厳(承認)欲求(他者から認められたい、尊敬されたいという欲求)

⑤自己実現の欲求(自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、「あるべき自分」になりたいという欲求)

※これに6段階目の「自己超越の欲求」というものもあります。

 

この5段階目の「自己実現」を達成した人はこんな特徴があるんだそうです。

ある本に特徴があげられていたのでご紹介します。

 

■自己実現を達成した人の特徴

・現実を効果的にとらえ、あいまいさに耐えることができる。

・自分や他者を、あるがままに受容できる。

・思考や行動が自発的である。

・自己中心的であるよりも、むしろ問題中心的である。

・ユーモアのセンスがある。

・非常に創造的である。

・無理に方を破ろうとはしていないが、文化に順応させようとする力には抵抗する。

・人類の幸福には関心がある。

・人生の基本的な経験にたいして、深い理解をもつことができる。

・多くの人とよりは、むし少数の人と深く充実した人間関係を築いている。

・人生を客観的な見地からみることができる。

         - 「心理学」(無藤隆/森敏昭/遠藤由美/玉瀬耕治, 2004)

 

何個当てはまりましたか?

マズローの言った自己実現という言葉は、何か大きなことを成し遂げるというよりも、「心理的に満たされた状態」のことを言っているようですね。こんな状態でいられたら幸せそうですよね。

 

相手のことも、自分のことも、また周りの出来事も、ありのままを受け入れられる。

また何か問題がある時は人と物事を切り離して考えられる、客観的に考えられる。

そして、愛そのものについて、人の気持ちに対して深く感じる力があり、愛する人とのつながりや絆を大切にすることができる、そういう人のことを言っているようです。

人間として、幸せな状態とはこのような生き方なのかなと思う今日この頃です。

 

現在、アタッチメント(愛着)形成について特に掘り下げて研究していますが、子育てなど子どもとの関係の中で、親の心理状態というものが子どもにものすごく影響を及ぼすことが、自分のセラピーでの体験だけでなく、知識としてもはっきりとわかってきました。

それはお腹の中にいる時から始まり、お母さんのストレスや精神状態お腹の中の赤ちゃんに影響を及ぼすのだそうです。またその後の発達において、虐待などを体験した場合脳の発達にも関係が出てくるということもわかってきました。

日々クラスメイトと熱い議論をオンライン上で交わしていますが、多くの場合の着地ポイントは、「親がまず、認められ、許され、褒められ、愛情を受けること」がどれほど重要であるかということです。

愛は体験してはじめて自然にあふれてくるようになるものです。どんなに育児本や心理学の本を読んで知識を増やしても、心のタンクがカラカラであれば、目の奥・体の内側から温かいものは流れていきません。

マズローの言った自己実現の状態は、心のタンク状態をチェックできるいい指標かなと思いました。

 

tomo